【中高一貫校】1年1学期の期末は英語の最初のヤマ|ニュートレジャー
こんにちは。英語家庭教師の高橋です。
今回は、中高一貫校の1年生が使用する英語教科書「New Treasure(ニュートレジャー)」の1学期・期末テストについてお話しします。
この時期のテスト範囲はとても広く、生徒にとっては「英語の最初のヤマ」となる大事な関門です。小学校英語では触れてこなかった本格的な文法事項が一気に登場するため、つまずいてしまう生徒も少なくありません。
テスト範囲:Lesson 3〜4(New Treasure Book 1)
1年生の1学期末テストでは、ニュートレジャーでは以下の内容が扱われることが一般的です:
【Lesson 3】
- 一般動詞(主語が I / you / we / they のとき)
- 疑問詞 what + 一般動詞の文(例:What do you play?)
- 名詞の複数形(cats / boxes / children など)
- 定冠詞 the
- this / that の複数形(→ these / those)
- 人称代名詞(主格 / 所有格 / 目的格)単数・複数
【Lesson 4】
- 一般動詞(主語が he / she / it のとき)→ 三単現のs
- 頻度を表す副詞(always / usually / sometimes / never)
- 時・場所を表す前置詞(at / in / on / under / by など)
小学校では扱わなかった内容が多く登場
とくに注意が必要なのは、三人称単数のs(いわゆる三単現)です。これは小学校では習わないため、多くの生徒が戸惑います。
例:
I play soccer.
He plays soccer. ← この“s”が重要!
さらに、ここで混乱しやすいのが「名詞の複数形」と「三単現のs」の混同です。
たとえば、主語が Dogs のように複数形になると、動詞にはsをつけません(Dogs run fast.)。
一方で、主語が He のような三人称単数だと、動詞にsがつきます(He runs fast.)。
このルールの逆転がこんがらがって、「主語がsで終わってるから動詞にもs?」と誤ってしまうケースがとてもよく見られます。
新中学問題集に置き換えると「6章分」相当のボリューム
私が指導に使っている「新中学問題集」では、おおむね以下の5つの章にまたがる内容になります:
- 一般動詞(1・2人称)
- 一般動詞(三人称単数)
- 人称代名詞(主格・所有格・目的格)
- 名詞・代名詞の複数形
- 形容詞・副詞(頻度副詞含む)
- 疑問詞で始まる疑問文
かなりの情報量ですので、1つずつ丁寧に整理しながら覚えていく必要があります。
よくあるつまずきポイント
- 三単現の「s」の付け方と例外(go → goes / watch → watches)
- 名詞の複数形と三単現のsの混同(Dogs run と He runs の違い)
- 疑問文での語順(What does she have?)
- 頻度副詞の位置(be動詞の後ろ、一般動詞の前)
- this / these / that / those の使い分け
- 人称代名詞の使い方(him / her / us / themなど)
まとめ
1学期の期末テストは、英語学習の土台となる大切な文法が詰まっています。ここをしっかり理解できると、2学期以降の学習がぐんと楽になります。
逆に、この時期に苦手意識をもってしまうと、その後の英文法にも影響してしまうことも。
少しずつでも、毎日コツコツ取り組んでいきましょう。
保護者の方が「今日はどんな文法をやったの?」と声かけをしてあげるだけでも、生徒の学習意識は変わってきます。