東京芸術大学・学科試験(英語)対策

浪人生の英語勉強法

英語プロ家庭教師として東京よりオンライン授業を提供しています。

本年度、東京芸術大学美術学科に担当の生徒が合格しました。

  • 画塾(実技試験対策の予備校)が朝から夜まで授業
  • 予備校までの遠距離通学(およそ2時間)

上記のような条件のため、学科にはほとんど手が回らないようでしたが、電車の中で私の課題をこなし、週末の私のオンライン授業に備えてくれたようです。

学校の性質上、合否のほとんどは実技で決まるようですが、これから受験する方のために、学科対策の参考になればと思い、下記に使用した問題集をご紹介します。

私の生徒さんの受験した科は共通テストだけが必要だったため、共通テストの英語対策です。

英単語・熟語(東京芸大・学科試験対策)

中学の単語から復習したため下記の2冊を使いました。

短文で覚える中学英単語1900

旧名称「高校受験短文で覚える英単語1900」の新装版です。

一つの例文の中に複数の単語が入っている単語集DUOをご存知でしょうか?

その形式の英単語集の中学生版というイメージです(筆者は違う方です)

簡単な中学英文法の解説もあるため、英文法の基礎を復習するのにも良いです。

システム英単語

受験の定番「シス単」です。

1章、2章、多義語を覚えてもらいました。

旧版では1、2章が「センターレベル」とされていた為、1~2章が共通テストレベルと考えます。

多義語については、例えばagree, article, fix など、優しめの単語が記載されているため、多義語の章も加えました。

上記を繰り返し、念のため最終的には3章まで進めました。

合格英熟語300

共通テストだけであれば、こちらの熟語集をまず仕上げれば十分です。

「100字」解説に覚えるポイントなどが載っているため、単純暗記が不得意な方にも最適です。

 英文法(東京芸大・学科試験対策)

文法の単独問題が出ない共通テストだけであれば、下記Vintageまではいらないかもしれません。

私の生徒は、私立美大も受験の可能性があるとのことでした。文法の単独問題の対策として「Vintage」まで進めました。

基礎英文法10題ドリル

センター試験と違い、単独での文法問題が、共通テストでは出題がなされません。

そのため「読むための英文法」知識を優先させました。

こちらは、文型、句(不定詞、動名詞、分詞)、節(接続詞、関係詞、疑問詞)のみ利用し、「読むために必要な英文法」を概観しました。

高校リード問題集(英文法A)

上記以外の文法、時制、仮定法、比較などの基礎はこちらで復習しました。

※塾専用教材の為、市販がありません。

リードA

Vintage

こちらは、私大対策です。

文法の独立問題に対応できるように、文法、語法のみ利用。

担当していた生徒さんが高校時代にこちらを使っていたので、「Vingage」にしましたが、同様の文法総合問題集、「Next Stage」や、「スクランブル」などでも対応できます。

また、共通テストだけ受験で、時間がなければ「Vintage」などは省いても良いかもしれません。

英文解釈

「入門英文解釈の技術70」と「基礎英文解釈の技術100」をそれぞれ1周づつやりました。

数行程度の短い文を和訳することで、英文法の知識を読解に応用していく練習です。

共通テストだけであれば、英文解釈はやるべきかどうかは非常に迷うところです。

ただ、私の生徒場合は、この2冊をやったおかげで、英文を正確に読めるようになったのは間違いないです。

時間がなければ、長文読解を優先で良いと考えます。

長文読解・実践問題(東京芸大・学科試験対策)

共通テストは長文読解のみですので、長文を鍛えたいところですが、単語、熟語、文法力が揃わないと、長文を読んでも意味がありません。

時間の関係で私の生徒の場合は、下記の本に終わらせましたが、実際はもっと多くの長文問題集に取り組んだ方が良いでしょう。

英語長文ハイパートレーニング(標準編)

超基礎編もありますが、上記の文法、単語、熟語などを完成させた時点で標準編レベルは読めるかと判断。

また、東京芸大対策の画塾(実技の予備校)のほうでも、学科の授業があり、週に数本の長文を読んでいるとのこと。もっとたくさん読んでもらいたいところでしたが、私との授業ではこちらの本を仕上げることに専念しました。

共通テスト対策

11月くらいより最後の仕上げとして、こちらの実践問題集を利用。

リーディングについては、実際の試験時間と同じ80分で解き切る練習をしました。

昨年は、共通テストの過去問が1年分しかない為、こちらの問題集をメインで使いましたが、

今年は2年分(追試も合わせると4回分)ありますので、まずは過去問からでよいでしょう。

注:上の画像からのリンクは、昨年度版になります。

リスニング対策

読めない文は聴いてもわからないので、まずは基本的な長文が読める程度まで語彙力と文法力を鍛えるべきです。

時間の関係でリスニングはこちらの問題集のみでしたが、ここまでおこなってきた「読む英語への対策」で、リスニングについてはあまり苦労することなく、得点ができていました。

注:上の画像からのリンクは、昨年度版になります。

最後に

東京芸術大学と言えば「実技」がメインです。

私の生徒の場合は実技の予備校は、時期によっては朝から夜まで授業や制作があったようです。

学科にどの程度時間を割けるかは、生徒さんにもよると思いますが、無視することもできない、微妙な判断が必要です。

上記に示したのは、一般的な私大対策の問題集とあまり変わりませんが、生徒は本当に良く頑張ってくれたと思います。

タイトルとURLをコピーしました