英語見直し工房では、英文法の横のつながりを大切にしています。
「横のつながりとは」一体何か?
「名詞」 の横のつながりを例にご説明します、
【問1】下線部は「不定詞の何用法」でしょうか
I like to study.
【問2】下線部のingは「進行形ではなく何という文法事項」でしょうか
I like studying.
英文法の横のつながり(例:名詞)
名詞の働きはいくつかありますが、その一つに、文の中の目的語(※)としての働きがあります。
※目的語とは
動詞の動作や気持ちの対象・相手と考えておいてください。動詞の後ろの「~を」にあたる部分と考えておくと理解しやすいです。
例) I like dogs. 「私は犬を好みます」
目的語(=「~を」) は 名詞のdogs(=「犬を」)です。
* わかりやすくするため、わざとぎこちない訳にしています。
【問1】
I like to study. 「私は勉強することを好みます」
目的語(=「~を」) は 不定詞の to study(=「勉強することを」)です。
【問1】の答え ⇒ to study「勉強すること」は「名詞用法」の不定詞です。
中学校の時に習った「~すること」と訳すからではなく、名詞を置く位置(今回は目的語)に不定詞を置いているから、名詞用法と呼びます。
【問2】
I like studying. 「私は勉強することを好みます」
目的語(=「何を」) は studying (=「勉強することを」)です
【問2】の答え
この~ingは、名詞を置く位置にあるので名詞の仲間で、「動名詞」です。
しかし例2の名詞用法の不定詞と同じく、「~すること」と訳すからではなく、名詞を置く位置(今回は目的語)に~ingを置いているから、動名詞を呼びます。
英文法の横のつながりを考えて覚える
上記の問題のように、名詞・不定詞の名詞用法・動名詞には、「目的語の働きをする」という「横のつながり」があります。
一つひとつを別々に覚えるのではなく、
「横のつながり」で整理をしながら覚えてゆくことは、膨大範囲の大学入試にはとても大切だと考えます。
そして 違いは何か?も 同時に覚えてゆくことも必要だと考えます。
たとえば、今回の例で to study と studyingは共に目的語の働きで、意味も同じ「勉強すること」でした。
では、この二つは常に書き換えることができるのでしょうか?
このように、つながりと違いを認識して英文法を学んでゆくことが、その後の成績の伸びに不可欠だと、私は考えています。