家庭教師・英語見直し工房では、中学英語の復習を重視しています。
すべての生徒さんに中学英語の復習が必要なわけではありませんが、英語に苦手意識を持つ場合は、中学の基礎に戻ることを薦めています。
なぜ中学英語なのか?
中学英語は「やさしい」から大学入試に出ないのではく、むしろ頻繁に登場します。「頻繁に使われるから、重要な内容を中学で先に学んだ」と考えるのが良いと思います。
英語が苦手な生徒さんは、中学の内容の理解が不完全なため、高校の文法事項が消化不良を起こしている場合が多いと考えます。
中学英語と高校英語の関係
不定詞(to+動詞の原形)を例に、下記の表で説明したいと思います。
たとえば「名詞用法」であれば、
【中2】like to~, want to~等の名詞用法「~すること」
【中3】It is ・・・ to~ & 疑問詞+to~
【高校】SV it C to~
と、中学から高校へ文法項目を少しづつ追加しながら勉強を進めてゆきます。
※その他、教科書によって若干違いがありますが、下記のような流れです。
【中学2年】
名詞用法 「~すること」、形容詞用法「~するための」、副詞用法「~するために」「~して」
【中学3年】
It is・・・to~(仮主語it) 、how to ~ (疑問詞+不定詞)、want+目的語+to~ 型、不定詞の意味上の主語 for ~
【高校】
SV it C to ~
(名詞用法・仮目的語it)
make+目的語+原形不定詞
(使役動詞)
see+目的語+原形不定詞
(知覚動詞)
不定詞の意味上の主語 of~
to have 過去分詞
(完了不定詞)
be動詞+to ~
(be・to構文)
英語苦手対策
上記のように、大学入試の「基本中の基本」は中学で学んだ内容になります。
不定詞以外でも、大学入試の基礎となる事項は中学の時に出てきています。
中学2年では、不定詞の他にも 未来形(will・be going to)・接続詞・助動詞・動名詞・比較・受動態
などがあり、どれも大学入試では必須です。高校でより細かい項目を学びますが、基礎はやはり中学英語にあります。
大学受験の基礎は中学英語にある
このような理由から、英語が苦手で「基礎からの復習が必要」な生徒さんには、中学生向け・高校受験用の問題集や参考書から復習することを薦めています
【注意】 「プログレス (Progress) 」「プログレス 21(Progress 21 ) 」・「トレジャー(treasure)」「ニュー トレジャー(New treasure)」・「バードランド(Birdland)」などの中高一貫校用の教科書では、各文法事項は、表で記載した学年よりも早く出てきているものもあります。