私にご依頼があるのは、中学の復習を含めた「英語の基礎」をもう一度復習しなおす必要のある方が大半を占めています。

受験勉強をスタートするにあたって、自分の生徒に勧めている勉強法や参考書を一部紹介したいと思います。

大学受験 勉強方法(英語)| 何から勉強するか(1)

大学受験の勉強方法として私が実際に生徒さんに提案している内容をご紹介します。

目標は、

長文読解ができるようになること、そして、赤本(過去問)で6~8割取れることです。

しかし、いきなり長文を読む練習をしても、漢字を読めないのに、新聞を読んでるのと同じ状態になります。
そこで、下記1~3のように、徐々に長文、過去問へと進みます。

1、下記の4分野の知識を揃えます。

英単語
英熟語
英文法
英文解釈(1~数行程度の文の「精読」)
2、上記の知識を利用し、長文読解へと進みます。

3、最後に、赤本(過去問)を解きます。

大学受験 勉強方法(英語)| 何から勉強するか(2)

次は、勉強を始めるレベルについてです。

これから受験勉強にのぞむ場合、大きく分け2つのレベルが存在すると考えます。

  1. 中学英語の復習からスタートする方。
  2. 高校レベルの英語の復習からスタートする方。

私にご相談のある方の、大半は1の「中学英語からの復習が必要」な方です。

ですので、まずは中学の内容からスタートしますが、一見、回り道に見えますがそうではありません。

理由は、中学の内容を基礎にして、高校で発展的な内容になるため、中学英語の土台をきちんと立て直す必要があるからです。

こちらのページもご覧ください→英語の基礎とは

また、中学英語の復習では、【英単語】、【英文法】、【長文読解】の三つ優先し、

【英熟語】【英文解釈】は高校分野に進んでからで問題ないと思います。

以下、中学英語からどのような参考書や問題集を使い、勉強を進めるかについて書いていきます。

大学入試 勉強方法(英語)|中学英語(英単語)

  • 中学英単語フォーミュラ1400(東進ブックス)

中学英単語のインプットが不十分な生徒には、上記の英単語集を使い、毎回指導日にテストを行います。

後に使う、高校レベルの英単語集「フォーミュラ1700」の中学生版です。

「1400」とタイトルでは書いてありますが(月の名前や、曜日の名前などの超基礎語を除けば)単語数は実質1200個。

900~1200までは、次に使用する「フォーミュラ1700」と同じ単語が掲載されていて、そちらに進んだ時に初めて見る単語ばかりではなくなるように構成されています。

その他、不規則動詞の変化(write-wrote-written)や、人称代名詞(I-my-me-mine)などが不完全な生徒には、この単語集の付録部分をつかいその分野のテストを実施し、基礎知識の徹底をします。

大学入試 勉強方法(英語)|中学英語(英文法)

次に英文法です。

新中学問題集中3(発展編)/ 新中学問題集中2(発展編)
※教育開発出版:塾用教材なので一般の方は購入できません。

重要なのは、ただ問題を読むだけではなく、各文法事項(不定詞、動名詞等)の解説を読み、その解説が理解できているかを問題を解くことで確認することです。

ですので、問題を解くときには解説を見ながら解いても良いと思います。

私の場合は、自作の解説ブリントで説明し、それをバインダーで保存してもらい、参考書としてまずはこれを見ながら問題を解いてもらっています。

一般的には、中2範囲から復習をスタートし、長文読解で文の構造を考えるのに大切である、不定詞・動名詞・接続詞(中2)、関係代名詞・分詞(中3)は特に力を入れ復習をしていきます。

英文法の横のつながり(←関連記事へ)が意識できると、より良いです。

【英熟語】を中学英語の復習段階ではやらない、という理由は、

英熟語を理論的に覚える際に、中学英文法がしっかりしてからのほうが、良いと考えるからです。

例えば、look forward to ~ingの 「~」の部分がなぜing形なのか?

答えは、動名詞なのですが、こういったことも英文法の知識があれば理解が早くなると考えるからです。

大学入試 勉強方法(英語)|中学英語(長文読解)
英語長文レベル別問題集2・3(東進ブックス)
大学受験用ですが、2は公立高校の入試、3は私立高校の入試問題でできています。

中学3年までの英文法を復習し、中学レベルの英単語のインプットを終えた段階で、長文読解を開始します。

中学レベルの英文法と英単語の知識を長文読解に結びつけることが目標です。

大学入試 勉強方法(英語)|高校英語(英文法)

リードA[高校リード問題集 英文法A](教育開発出版)※塾用教材です。

高校で初めて登場する文法項目は、「過去完了」「仮定法」「分詞構文」「関係副詞」などそれほど多くはありません。

多くの高校英語は中学英語を基にして、応用事項が付加されてゆきます。その意味でも中学英文法をしっかりとこなす必要があります。

特に下記の分野は、中学で既習の部分に高校英語で新しい事項が追加された分野で、かつ、「長文読解」に必要な文の構造をつかむために必要な分野でのため、しっかりと中学の復習をしながら高校英語へと橋渡しをします。

5文型
品詞の働きの分類(名詞・形容詞・副詞)
名詞節・副詞節(接続詞・疑問詞)
形容詞節(関係詞)
不定詞
動名詞
分詞

またこれらの分野を強化し、長文読解に結び付けるために、

『英文法基礎10題ドリル』(駿台文庫)を薦めています。